季節のお仕事(夏)

2020年9月14日

モンテッソーリ教育では、モンテッソーリの教具や教材を使う活動を「お仕事」とよびます。

子ども達は、やりたいお仕事を、自ら選んで取り組んでいます。

モンテッソーリ光の子では、一年を通じて提供しているお仕事の他に、季節や行事、年齢の発達に合わせた、期間限定の特別なお仕事があります。

その中から、例年夏に行っている「きゅうりの皮むき」「タオルを絞る」(3・4・5歳児)と「バナナを切る」(2歳児)のお仕事をご紹介します。

 

 

「きゅうりの皮むき」は、ピーラーを使うお仕事です。繊細な手の動きが必要となります。ピーラーは子ども達が握りやすいデザインのものを使用しています。きゅうりの皮を新聞紙にくるんで捨てる「環境」への配慮や、きゅうりを洗ったボウルの水を捨てる・濡れたテーブルを布巾で綺麗にするなどの片づけ作業まで、一連の順序を考えることも、このお仕事のめあてです。

 

 

「タオルを絞る」は、夏には嬉しい水を使うお仕事です。濡らしたタオルは、ジャバラに折ってから絞ります。指先の運動調整が必要な動作になります。絞る動作は、皆、とても上手です。日頃の雑巾がけの成果がでていますね。

 

 

 

「バナナを切る」で使用する包丁は、サイズは子ども用ですが、切れ味は大人用と変わりません。2歳児に包丁!と思われる方も多くいらっしゃるでしょうが、危険を伴う道具であることを、子ども達にはしっかりと説明してからはじめます。持ち方・使い方は、まずは教師が手を添えて教えます。

 

 

皮をむいたきゅうりや切ったバナナ、絞ったタオルは、「バナナをどうぞ」「おしぼりをどうぞ」とお友達のところに廻ります。このお友達へのサービスも、これらのお仕事の「めあて」のひとつとなっています。

アクアさん(2歳児)では、お友達のお口にバナナを入れてあげる光景も見られ、そのかわいらしさに、思わず教師も笑顔になりました。